2007-07-18から1日間の記事一覧

【3:安倍政権の混迷―その心理と論理】

◇私は、「頭ではおかしいと分かっていても、体が反応してしまう小泉政権」(坪内祐三)をあえて支持することを、積極的かつ両義的に表明し続けていた。しかし、安倍政権については発足前に一度間接的に触れた*1だけで、言及することそのものを保留してきた。…

【2:「安倍・小沢状況」の曖昧さ】

◇そんな中で、この選挙で「大状況」を語りにくい最大の理由は、日本の政治状況そのものが停滞していることと言えるのではないだろうか。民主党の枝野幸男が批判するように*1、「安倍・小沢状況」は小泉時代に比べると「1955年体制ぶりかえし」的状況としか言…

【1:ポスト小泉時代の小康の中で―隠れた「大状況」】

◇今回の7/29参議院選挙は、多くの有権者の関心の高さ*1とは裏腹に、日本を取り巻く「大状況」を語りにくい選挙という印象をぬぐいさることができない。 ◇2005.9.11総選挙に臨んでは、私も―というか、私なぞが―「私たちの時代の『文化戦争』」*2なる一文を…

 7.29参議院選挙に想うこと

目次 【1:ポスト小泉時代の小康の中で―隠れた「大状況」】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【2:「安倍・小沢状況」の曖昧さ】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【3:安倍政権の混迷―その心理と論理】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評 【4:参議院の位…

【6:久間章生防衛大臣「原爆容認発言」を改めて弁護する】

分断された議論? ◇久間防衛大臣が6月30日の講演で「原爆投下容認とも受け取れる」発言をし、7月3日辞任した。その直後に書かれた、ブログを何件かちらと見たが、とりあえずベタなメディア論調迎合の書き込みしかなかった。例えば、「大臣失格だよね」「…

【5:世論調査と選挙結果―「アナウンス効果」はどれだけあるか】

◇選挙戦も終盤となり、公示後の世論調査結果、さらにはそれを受けての情勢記事なども各種メディアに出てきている。私はあくまで政治の素人であるから、素人なりの視点で選挙後の情勢を展望しておきたい。 ◇以下、世論調査の結果を見ながら実際の投票行動を推…

【4:参議院の位置づけ問題】

◇年金問題対応への不信感に火がついてから、久間章生防衛大臣「原爆容認」発言への非難の嵐と辞任劇、赤城徳彦農林大臣の事務所費疑惑、消費税率上げの争点化など、安倍内閣には「逆風」が吹き付けた。すでに公示前の時点で、6/30、7/1の世論調査では、…