2008-03-22から1日間の記事一覧
魅力的な指揮者の特質 ◇渡邉のシベリウスやマーラーを聴いて受けた衝撃と充実感は、例えばバルビローリのマーラー、ケンペのブラームス、マルティノンのサン=サーンス、コンドラシンのラヴェルなどを聴いた際の衝撃・充実感と全く同質であった。出谷啓氏が…
◇全集についても、いつのまにかこんなに手に入りやすいかたちでリリースされていたとは。昨年7月に再発のデンオンCOCQ-84283~6。4CDでわずか3,675円!*1。デンオン(コロンビア)さんありがとう(最近マタチッチのシリーズが出たが、渡邉暁雄もシリーズ…
シベリウス:交響曲第1・4・7番(TDKコア)・第2番(EMIアポクリファ) ◇さて、ここまで聴いた私は慌てた。そ、そ、そういえば、上記CDを買ったタワレコで、ちょうど1枚1,050円のスペシャル・プライスで渡邉暁雄指揮ヘルシンキ・フィルのシベリ…
◇渡邉は、「日本の」という限定を付けるのが馬鹿らしいほどの最上級の指揮者であることを、以下縷説するが、今回、渡邉暁雄の演奏にどのように入り込んでいったかというところから書いておきたい。それは、かなり変わったアプローチだった。 グリーグ:ペー…
◇「渡邉(渡辺)暁雄のシベリウスは良い」という世評を知ったのはいつのことだったか。かなり前から知っていたはずだが、シベリウスの交響曲全集としては、これもバイブル扱いされているベルグルンド盤(ヘルシンキ・フィル、EMI)*1、バルビローリ盤(交…