岡田民主党について

◇また野次馬的に政治について。書いて意味があるのかという疑問がないではないが…。
衆議院の郵政特別委員会を設置する本会議決議の際、民主・社民が欠席していたのは、NHKニュースなどの通り。今朝の毎日新聞によれば、民主党内でもこの戦術には異論が多いようだ。国会対策幹部は早い段階から審議拒否を主張していたが、岡田克也代表らは「55年体制の時代とは違う」と反対していたらしい。しかし、結局4月の衆院補欠選挙の全敗イメージを払拭したいがために、強硬路線になったという。
岡田代表の言う通り、欠席戦術なんていいかげん飽き飽きだろう。昨日議長に激しく「抗議」していた若手議員も裏では「ポーズだけならやめた方がいい」と言っていた由。今更ながら、茶番劇はいいかげんにしろ!
◇同じ毎日新聞は、岩見隆夫が連載「近聞遠見」で「『岡田タイプ』を買う理由」*1と題して岡田擁護。曰く、民主党の地域組織テコ入れのため、岡田代表は昨年7月〜今年3月までの8カ月で47都道府県をすべて回った。「徹底した行動力は貴重で、多分こんなことを試みた党首は過去にいない」。田中角栄の「金と情」による求心力型、小泉純一郎のパフォーマンス型に対して、岡田の地味なまじめ路線に期待している。
◇誉めてる内容はともかく、しかしこの1年、ただぼんやりと日々を過ごしている私には、民主党が何をしているのかというのは全くと言って良いほど伝わってこない。ほとんど存在していない、無だったといっていい。いくらなんでも広報戦略がなさ過ぎるのではないか。小泉パフォーマンスはともかくとして、民主党は表現面での「力」のなさを深刻に受け止めるべきではないか。良識的な毎日新聞がこそっと応援するぐらいで政権がとれるものか。岡田氏の年齢は昨日書いた市長候補とほぼ同じだが、どちらによりリーダーシップがあるのか、私には判断しかねる。