川口市長選挙結果ほか

川口市長選挙は、22日即日開票の結果、現職の岡村幸四郎氏(52)が3期目当選。投票率は過去最低の31.67%。岡村氏の強引なくらいの実績からすると予想通りか。共産党推薦候補の得票が多めだが、①低投票率、②人柄、③3選目は飽きるので気分転換、の要素だろうか。岡村氏には、もう1期くらいで仕事を完成させ、花道ができるというのが「常識」的な見方的だろう(よろず超長期政権はよくない)。ただ、その後の人材がいるかどうかが気になるところではある。
◇岡村氏の当選コメントがまた振るって?いて、毎日新聞によると、「変化の時代、難しい時代に、思いを新たに、川口の発展のために死に物狂いで頑張る」そうである。
私は、岡村氏に面識があるわけでもないし、家の付き合いがあるわけでもないし、取り巻きにどんな人がいるとか、裏で何してるかとか、そういうことにはとんと疎いんだけど、地元市長として傍から見てる分には、悪い気がしない。
毎日新聞びいきだったり、私はマイナーな事象にこだわるのだが、自分の「贔屓」や「目利き」といった価値判断は、一種の文化戦略としての意味を持っている(単純過ぎ? 要するに気まぐれなのだが)。近世の心学者は、近世の身分社会の中でそのように自己の価値尺度を標榜する「したたかさ」を1つの武器に、全国的運動を発展させた(壊滅するのも早かったけれど)。
毎日新聞は、ポール・リクールの訃報が朝日より1日遅れで、しかもその割に内容が分かりにくい記事だったりするけれど、贔屓目に見てそれくらいは許す。ちなみに、リクールについては簡潔十全なこちらの記事あり。http://d.hatena.ne.jp/sans-papier/20050525/p1#seemore フランス現地での伝えられ方はこちら。http://d.hatena.ne.jp/fenestrae/20050521#1116673480