雑誌『SPA!』創刊17周年記念号 (『半島を出よ』酷評の続き、ほか)
◇もうすでに手に取った人も多いのではないかと思うが、昨日発売の男性?週刊誌『SPA!』は創刊17年で、8ページ(ペラペラだが中身は濃い)の付録つき(いつもより20円高いが)。私は例によって、この雑誌も最近になるまで大して読んでいなかったのだが、年表〔SPA!という時代〕を見ると、1988年からのこの雑誌(『週刊サンケイ』が前身だったのね)に登場した錚々たるメンバーに(今更ながら)驚く。中上健次・田中康夫・香山リカ・中沢新一・小林よしのり・宮台真司・栗本慎一郎・四方田犬彦・福田和也・森巣博・坪内祐三…。サブカル、オウム、コギャルと平成日本の姿を原寸大で切り取ってきた様子が伝わってくる。元『噂の真相』編集長・岡留安則のコメントもあり。
◇本編も気合が入っていて、袋とじ2本、私にとって身近なところで(別にその手の店の利用はしてないけど)西川口もやはり「浄化」されたのか(やはり、お陰でかえって裏に潜ったらしい)、派遣OLの日常など。愛読者ホリエモン(フジサンケイグループ資本のこの雑誌に登場)はインタヴューで、立花隆と石田衣良に対して、例の騒動中ホリエモン叩きで売名行為をしたと怒ってるし、中原昌也は相変わらず苦しそうだ(連載「エーガ界に捧ぐ」。これ、今まで気づかなかった…)。
死ぬほどやりたくないと思っている文筆というものを、休みなくやらなければ生活できない。
…と、本当に身も蓋もない。
◇福田和也は坪内祐三と「これでいいのだ!」で、「北朝鮮・韓国」論議。日本では、この20年ほどでこれらの国への見方の常識がひっくり返ったんだよ、という基礎知識を案内。ついでに、例の『半島を出よ』についても…。
また、村上龍が北朝鮮問題のコメンテータとしてTVに出ているのを、
ワタクシ別にね、村上龍はいいんですよ。きっとあんな小説、本人もヨタのつもりで書いてるんだろうから。だけど、その村上龍を北朝鮮問題の専門家扱いでコメンテーターとして使うマスコミ側の神経が一番ヒドいと思うね。
と手厳しいが、ごもっともでございます。
◇ついでに、雑談。今週の「美女ラボ」は、NHK『笑いが一番』で爆笑問題と共演?していた、坂下千里子だ。大人の魅力も出ているが、ちっとやせすぎか。←だからどうした?