一つの時代の終わり?(石原都政・民主党・EU憲法)

石原慎太郎都知事は、都政実務を任せていた腹心の浜渦武生副知事による政敵の利権疑惑捏造で、ほぼ生命線を絶たれたようで(「週2、3日しか都庁に来ない石原は、浜渦がいなければ青島と同じ」とどこかで書かれていた)、そこら中で叩かれ始めた。というよりは、一時隆盛だった石原支持派への反感だろうか?*1
◇先週のNewsweek(6月1日号)には、この問題の出る中の5月20日沖ノ鳥島視察パフォーマンスについて、副編集長コラムで、「沖ノ鳥島は写真で見ていたが、あそこまで小さいとは知らなかった。あれはどう見ても(排他的経済水域を設定できる)『島』ではなく『岩』だ」と、全くの逆効果。私も竹島尖閣諸島北方領土と違って、沖ノ鳥島は国際的ルールから言って、明らかに「岩」に相当すると思う。注目されれば中国がますますいちゃもんをつけてくるわけで、これはこっそり隠しておくべき問題か。
◇岡田民主党は先週のSAPIO(6月8日号)で、大前研一に「労組と決別し生活者寄りの政策を半年以内に打ち出されなければ自民党に惨敗だ」とバッサリ書かれてしまう始末。小沢一郎も公に文句を言い出したようで、民主党もまたまた崩壊の危機か。
◇フランスではEU憲法国民投票で否決。25カ国中20カ国の批准でもEU首脳会議で発効が検討されるので、まだEU憲法が失敗と決まったわけではないが、EU統合の理想主義も失業問題には勝てないということか*2シラク大統領は、2007年の任期満了までの引退がほぼ確定した。
◇私たちが次に目にするのはどのような事態だろうか。雑多な事象を取り上げたが、その底流にある「世界経済−地域−環境」の問題は、先日予告したままの教育問題と合わせて、もう少し整理してから書いてみたい(といっても、例によって大したものは書けないが)。

*1:とりあえずこんな形で決着?http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050530k0000e010048000c.html

*2:これについて、きちんと書く人が、きちんと書くと以下の通り。http://d.hatena.ne.jp/svnseeds/20050531#p1