2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

【2:国際情勢から見た「大敗」―「安倍不要」の時代背景】

◇さて、安倍晋三率いる自民党は、なぜ大敗したか。まずは、「大状況」としての国際情勢から。 ◇安倍政権の最大の成果として、小泉時代に冷却しきっていた中国・韓国との関係改善を実現したことだろうことは衆目が一致する。しかし、ゴリゴリ右翼が安倍の方針…

【1:「大敗でも続投」こそ「2001年型首相」の取るべき道―「中間選挙」としての参院選】

◇7/22『毎日新聞』の「自民党30〜40、公明党8〜13」の獲得議席推計を見て、「まさかここまではないだろう、どうしちゃったんだ毎日は」と思ったのだが、結果はその枠内にきちんと収まっていた。何が起こったのか。そして、それでも安倍晋三首相は続投する…

 「政治改革の15年」から見た安倍首相続投状況

目次 「【1:「大敗でも続投」こそ「2001年型首相」の取るべき道―「中間選挙」としての参院選】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評」 「【2:国際情勢から見た「大敗」―「安倍不要」の時代背景】 - ピョートル4世の<孫の手>雑評」 「【3:私たちの時代の「…

【4:民主党政権への賛否と次なる政治課題】

私たちが信用するもの ◇さて、「小泉セオリー」による自民党大敗の原因について、という当初の問題に戻る。中西寛氏は、「ニュー自民党の継承に躓いた安倍政権」(『中央公論』9月号の「時評2007」欄)で、次のように述べている。 この大敗は直接的には安倍…

【3:私たちの時代の「政治改革」】

◇安倍自民党大敗の原因をより長期的な、国内の政治変動の観点から見てみたい。まず、1990年代に展開された無数の「政治改革」の議論について振り返り、その時代状況に関する卑近な事例を取り上げた後で、再び参議院選挙後の政治状況への見通しをまとめてみる…