【1】ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルハーモニー管弦楽団A★★★★

1957年11月3日ライブ(レニングラード初演)
ロシアンディスク1993年(RDCD11157)
56:23(14:47/16:49/11:29/13:17)
Shostakovich: Symphony No.11 (Live in Leningrad, 1957)
◇モノラルなのだがそんなことは途中でぶっ飛んでしまう壮絶な演奏。ムラヴィンスキーショスタコーヴィチについては、一時期、例の偽「証言」を読んだ影響でやや懐疑的だったのだが、聴きなおすとやはり凄い演奏ばかり。曲の解釈としても、むしろ後年の他の演奏の方が後退していると思わせる部分が多い(ダスビの演奏とはかなり近い場合が多い)。
1.速度・正確さは絶頂に達している。
2.粛々と進行していく。
3.今回のダスビに直結する実にずっしりした導入、前半のドラマティックな迫真性は、最初に聞いたときにきにはえらく荒っぽく聴こえたのを憶えているが、実際は凄い演奏なのが分かる。アレグロの「ズズンドコドン」は、極めて速く暴力的だが正確。
4.金管・打楽器が強いが、木管もそれなりにしっかり語っている。鐘残響はなし。
ヴェネチア盤「交響曲集(第5,6,7,8,10,11,12,15番) ムラヴィンスキー&レニングラード・フィル(6CD) : ショスタコーヴィチ(1906-1975) | HMV&BOOKS online - CDVE64251